「らくたま」不動産の長期保有で収益をあげてきた資産運用のプロが運営するサービス
「らくたま」は、不動産の長期保有などの資産運用で収益を上げてきた不動産会社が運営しています。
2024年4月のサービス開始から、1号・2号ファンドでは、インカム型のファンドに劣後出資比率30%という安全設計ながら利回り6%というかなり条件が魅力的なファンドを提供していました。
資産運用のプロが選ぶインカム型ファンドで、利回り6%というのは管理人にはかなり魅力的に感じた注目ファンドで、3号ファンドも同じ方向性のファンドを期待していたのですが・・・
「らくたま3号(門前仲町)」はキャピタル型になった分、劣後出資比率が驚愕の55%に!!
今回の第3号ファンド「らくたま3号(門前仲町)」は、土地を取得し、売却益により配当をめざす「キャピタルゲイン型」ファンドとなりました。
管理人としては、同じ利回り6%ならしっかりした資産によるインカム型の方に魅力を感じるのですが、残念に感じた部分はあるのですが、しっかり、投資家向けにバランスをとった設計がされていました。
なんと、第3号ファンドでは驚愕の「劣後出資比率55%」という、キャピタル型で生じるリスクをしっかり補うファンド設計となっています。
しっかり、キャピタル型とインカム型で設計を変えるという運営方針はとても素晴らしいですね。
しかも、劣後出資比率55%という数字はめったに見られない水準ですが、劣後出資の金額が、1.32億円です!
融資併用型のファンドではないため、運営企業の手元キャッシュ(運営資金)で賄うのでしょうか。
資金の有効活用が重要な不動産会社にとって、決して小さくない負担ですから、投資家保護をしっかり考える姿勢を感じます。
こういったしっかりファンドの設計をしてくれるサービスに頑張ってもらいたいところです。
キャピタルゲインを得るためのシナリオは不明?
ファンドの設計思想にはとても好印象なのですが、今回のビジネスは「土地」を保有し、その土地からは表面利回り1%程度の賃料収入が得られる状態。
ファンドの想定利回りである6%の配当原資を得るには、売却益を確保する必要があります。
ファンド紹介ページでは、売却シナリオに触れられていないのが残念な点ですね。
仕入れ価格を踏まえ、高値売却の目算がたっている「買取転売」パターンなのかもしれませんが、そのあたりについても今後は是非、情報発信を強化していただけるとありがたいところです。
この点を加味して、管理人のファンドの評価は「優」ではなく、「良」とさせていただきました。