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京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト フェーズ2の売却/リファイナンスシナリオを検証

【2024-06-11】
評価

リセール募集のため、実質想定利回りが18%という好条件に拡大

2023年12月の当初募集に応じた出資者は、「対象不動産の売却益の25%(=7%相当)」と、「インカムゲインによる配当2%」と、想定配当が合計9%のファンドでした。
今回の応募者は、このファンドに対する当初出資者から譲渡を受けることで、当初出資者が受け取るはずだった配当と元本償還を得る権利が得られます。

投資・運用期間が半分の6カ月間となるため、9%相当の配当を6ヶ月で得られる、年率換算利回りが18%のファンドとなっています。

国内最大規模の資金調達:京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト フェーズ2

COZUCHIの「京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト フェーズ2」は、投資家からの優先出資で110億円を募集するという、不動産クラウドファンディングにおける国内最大規模の資金調達に成功したファンドです。

2023年12月9日から募集締め切りの12月18日まで積極的な広告展開も行っていましたので、業界でも屈指の認知度ですし、これを契機に不動産クラウドファンディングを知った投資家もいたのではないでしょうか?

京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト フェーズ2の特徴

対象不動産が「共有持分」となっているため、ファンドでは安く不動産を仕入れられています。 共有持ち分の不動産では抵当権の設定や大規模改修などに際して共有持ち分者の同意が必要となるため、本来の不動産価値より安い価格で売買される他、買い手が限定されるため、流動性が低い(要は、売りたい時に適正価格で売れないリスクがある)という特徴があります。

そのため、ファンド運営を通じて共有状態を解消し、完全な所有権を得られれば高値での売却が期待できます。
また、ホテルを改修等によりバリューアップすることで、賃料収入を増額するシナリオも検討されています。

本ファンドは資金調達規模が大きく投資家への配当負担も大きいため融資併用型への検討されていたようですが、現時点では金融機関の融資が付く状態にはなっていないようで、今回リセールでの再募集が実施されていると考えられます。

京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト フェーズ2の売却シナリオ

前述の通り、本ファンドの出資契約では、「売却益の25%を投資家に配当」となっています。
この配当を利回り換算で7%とする計画となっていますので、これを元にフェーズ2の売却シナリオを試算した結果は以下の通りです。

京都 ANAクラウンプラザホテル バリューアッププロジェクト フェーズ2 売却シナリオ
つまり、
①満額配当を得るためには、150億円強の価格で対象不動産を売却することが必要
②COZUCHIのフェーズ3ファンドでリファイナンス(ファンドで不動産を買い取る)する場合、150億円を超える資金調達が必要

という計算になります。

※試算にはインカムゲイン相当の2%は含んでいません。

まとめ

COZUCHIは人気のあるサービスで現在も新規投資家を積極的に勧奨しているとはいえ、150億円規模の資金調達は過去にない規模となります。
万一資金調達が不調に終わる場合にはフェーズ2の償還が延期されたり、共有状態のままで一般市場で不動産の買い手を探索する必要が生じた結果、いわゆる売り急ぎによって期待した売却益が得られない(損失が生じる場合も)といった可能性もある点は留意して投資検討をしてください。

ファンドの魅力

・リセール募集のため、今回の応募者は運用期間が短期で配当を得られるため、実質想定利回りが18%に拡大

留意点

・当初募集ファンドは、訴訟対応や共有持ち分解消の進展により融資併用型への切り替えを検討されていたが、現時点で新たな情報開示無し
・融資併用への切り替えができない場合、次回のリファイナンスファンドの資金調達規模が150億円規模になる可能性があるため、リファイナンスリスクも考慮した投資判断が必要

ファンド基本情報

京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト フェーズ2(リセール募集)
京都
ステータス 運用中
想定利回り 9%
募集期間 2024-06-13 09:00:00~
2024-06-17 09:00:00
運用期間 12ヵ月(2023-12-31~2024-12-30)
募集方式 先着式
タイプ キャピタル
募集額 5,564万円
劣後出資額 11億4,389万円
融資調達額 0円
出資総額 122億円
劣後出資比率 9.38%

対象不動産情報

物件タイプ1 一棟収益
物件タイプ2 ホテル
権利 共有持ち分
建築年月 1986-03-31
物件情報 ・京都市営地下鉄東西線 二条城前駅徒歩1分に位置する「ANAクラウンプラザホテル京都」建物及び地上権の全て、並びに底地の共有持分68%
固有リスク

ファンド運営事業者情報

サービス名称 COZUCHI
事業者名 株式会社TRIAD
住所 東京都港区南青山2丁目26-1 D-LIFEPLACE南青山2階
TEL
上場有無 非上場
純資産 23億4,874万1,000円
自己資本比率 5.56%
経常利益 9億2,833万7,000円
経常利益率 3.81%
決算年月 2024-01-31

サイト運営事業者情報

サービス名称 COZUCHI
事業者名 LAETOLI株式会社
住所 東京都港区南青山2-26-1 D-LIFEPLACE南青山2階
TEL 050-1807-0860
上場有無 非上場
純資産 4億4,304万円
自己資本比率 48.54%
経常利益 0円
経常利益率 0%
決算年月 2023-06-30

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コメント:
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ID:53 / 投稿者:匿名投稿 [2024-06-29 16:57:51]
これ、他のファンドに投資してる分にも響く可能性出てくるんでしょうね
てことは、これが片付くまでCOZUCHIは他ファンドの新規応募も厳しいんですかね?

かなりダメージでかそうですね
ID:50 / 投稿者:管理人 [2024-06-24 23:09:26]
私にもメールが届いています。(実は最小単金額で参加だけしてました)
現時点ではTRIAD側から「保全異議の申立て」を行う予定という情報があったため、異議申し立てにより仮差押えの抹消がされるかの結論を待つしかないかと思います。

仮差押え自体は、TRIAD社の債務が確定したものというわけではなく、あくまで裁判の結論が出る前の間は債務者(TRIAD社:債務は不存在との立場)が財産の処分をできなくするという法的意味合いですので、すぐに強制執行で不動産が第三者に渡るという類のものではないはずです。
ただ、裁判の決着が長引いてANAフェーズ2ファンドの売却希望時期までに仮差押えが抹消されないと、売却シナリオに悪影響が出そうですので、この状態は投資家にとっては良い状態ではないと思っています。
いずれにせよTRIAD社から次の状況報告があるはずですので、まずは続報を待ちましょう。

フェーズ2ファンドが運用終了する年末頃までに解決していない場合の対処としては以下2つのシナリオが考えられます。

シナリオ①
 フェーズ2ファンドの契約条件に基づき、TRIAD社から投資家に「運用期間の延期」を通知して期間延長を行う
 契約上TRIADの都合で最長2年延長はできる契約となっています
 その場合に、投資家の解約(譲渡)請求に応じてもらえるかなどの論点が出てきそうです
 また、キャピタルゲイン部分は売却益の25%という条件のため、ファンド運用終了時の資産価値によっては、ファンドの想定利回りは大幅に悪化する可能性も出ます

シナリオ②
 予定通りフェーズ2ファンドを年末に償還し、フェーズ3ファンドで150億円強の資金調達にチャレンジする
 リファイナンスリスクに向き合うことになりますので、TRIAD社にとってもフェーズ2投資家にとっても極めて大きな影響のあるリファイナンス案件になりそうです

 この状況を踏まえ、フェーズ3ファンドでの買取額を150億円未満に抑えて、フェーズ2投資家に対する配当が予定より縮小される可能性も想定しておく必要はありますね
 リファイナンスリスクを上げるより投資家の利益になる可能性もありますので、このあたりはTRIAD社とCOZUCHIを運営するLAETORI社のマーケティング力や経営判断次第で選択肢の幅は広そうです

先週から大きな動きが続きますが、不動産クラウドファンディングの中でも比較的難易度の高い事業にチャレンジしていた2案件ですので、一定のリスクを理解して投資して余剰資金で投資していた層が多いと良いのですが。
ID:46 / 投稿者:匿名投稿 [2024-06-24 21:19:15]
先週こんな案内が届いてますが、ファンド運営への影響はどの程度あるんでしょう?

***
本日、「京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト
フェーズ2(№84)」ファンドの1号事業者である、株式会社TRIADより以下のとおり連絡がございましたのでお知らせいたします。

仮差押決定に関するお知らせ
当社は、当社が所有しCOZUCHIにて『京都ANAクラウンプラザホテルバリューアップファンド』(以下「京都ANAファンド」といいます)として運用中の不動産の一部に対する仮差押決定(以下「本仮差押決定」といいます)の通知を受領いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
ID:13 / 投稿者:匿名投稿 [2024-06-14 18:44:32]
ってことは、年末のANAのリファイナンスに向けた新規会員集めは失敗?
いや、といっても30億の応募(ができるだけの会員)を集めてるんだから、これはこれで大勝利ということなのかな

まぁ、ANAの融資がつかないまま年末迎えるなら、リファイナンス前にもう一度リセール祭りみたいに、てこ入れの目玉施策をやるんでしょうけどね
ID:10 / 投稿者:匿名投稿 [2024-06-14 11:57:18]
ANAは既にみんな投資してるので、応募できないから大船より少ない
ID:8 / 投稿者:匿名投稿 [2024-06-13 22:16:11]
リセール、ANA(20億円)より大船(30億円)の方が応募集めてますね
利回り低いのに不思議

大船に投資してるみなさん、ANAがこけてTRIADのキャッシュフロー問題に発展したら大船までデフォルト波及するリスクがあるって想定はしてないんですかね?