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TSON FUNDING(ファンド運営:株式会社TSON) サービス詳細情報

※評価スコアについて(❔)
■利回りスコアの評価基準:
直近6ヶ月間に募集開始されたファンドの「平均利回り」に応じて評価します。
  5 : 平均利回り 8%以上
  4 : 平均利回り 6%以上
  3 : 平均利回り 5%以上
  2 : 平均利回り 4%以上
  1 : 平均利回り 4%未満

■組成頻度スコアの評価基準:
直近6ヶ月間に募集開始されたファンドの「組成件数」に応じて評価します。
  5 : 組成件数 12件以上
  4 : 組成件数 6件以上
  3 : 組成件数 3件以上
  2 : 組成件数 2件以上
  1 : 組成件数 2件未満

■劣後出資比率スコアの評価基準:
直近6ヶ月間に募集開始されたファンドで確認できた「劣後出資比率」に応じて評価します。
  5 : 平均劣後出資比率 30%以上
  4 : 平均劣後出資比率 20%以上
  3 : 平均劣後出資比率 10%以上
  2 : 平均劣後出資比率 5%以上
  1 : 平均劣後出資比率 5%未満

優先劣後構造をとる不動産クラウドファンディングにおいては、ファンドで損失が生じた場合、事業者の劣後出資分でまず損失を負担するため、劣後出資によって、投資家の元本が守られます。
劣後出資比率はサービス・ファンドごとに異なりますが、劣後出資比率の高さファンドの安全性に直結しますので非常に重要です。
また、クラファンで資金調達するファンド運営企業にとっては自己資金を拠出することのデメリットが大きい中、あえて劣後出資を多めに拠出しているということは、以下のことの証明にもなりますので、是非注目してください。
①ファンド運営企業の財務基盤が強いこと
②投資家保護を重視する企業姿勢であること

■運営企業の財務スコアの評価基準:
開示されている直近の決算時点における「自己資本比率(純資産÷総資産)」と上場の有無に応じて評価します。
・自己資本比率スコア
  5 : 自己資本比率 40%以上
  4 : 自己資本比率 20%以上
  3 : 自己資本比率 10%以上
  2 : 自己資本比率 5%以上
  1 : 自己資本比率 5%未満
・上場スコア
 +2 : 東証プライム市場上場
 +1 : 東証スタンダード/グロース市場上場
※上記の合計値が5を超える場合も、スコアの上限は5としています。

不動産クラウドファンディングの多くは「倒産隔離」がされておらず、ファンド運営企業の倒産時には運営中の全てのファンドに影響が生じます。
(ファンドの運用中はもちろん、ファンドの運用終了後でも投資家に資金が償還されていない場合や、信託保全されていないデポジット口座の資金も破産債権となる可能性があります。)
運営企業の倒産リスクの見極めは非常に難しいですが、「自己資本比率」が高いということは、保有する不動産などの資産で売却損や評価損が生じても、純資産までの損失であれば債務超過にならないということになりますので、自己資本比率の高さは重要です。
なお、厳密には不動産会社の倒産リスクを考慮する場合に保有する資産の中身(不良資産の質・量)や、キャッシュフローまで確認できることが望ましいですが、これらの情報は法律上の開示義務もなく、非開示となっている企業がほとんどですので、ここでは自己資本比率を重要指標としています。

■ファンド依存リスクスコアの評価基準:
過去1年間に募集開始したファンドの「募集額×運用年数(≒ファンドで運用中の資産額規模)」が、運営企業の「純資産」の何倍規模かに応じて評価します。
・ファンド依存リスクスコア
  5 : 1倍以下
  4 : 3倍以下
  3 : 5倍以下
  2 : 10倍以下
  1 : 10倍を超える

運営企業が、ファンドを用いて自身の純資産を大きく超えた規模の資金調達を行うということは、ファンドの資金調達や事業(利益を稼ぐ源泉)が、ファンドに対する依存度が高まっている状態といえます。
もし、ファンドで大きな損失やトラブルが生じ、ファンドを通じた投資家からの資金調達ができなくなった場合に、事業運営に大きな影響を与えるリスクが高まります。
更に、フェーズ1→フェーズ2という形で、ファンド間でリファイナンスを行うことで長期運用の不動産を所有している場合には、クラファンからのリファイナンスができないとキャッシュフローへの影響が大きくなります。
また、運営企業の不動産ビジネスのほとんどがファンドを通じて行われるような場合、事業運営が厳しくなった場合に、最悪、ファンド出資者に損失を負担してもらった上で事業を撤退(倒産)しても失うものが小さいという点も、投資家にとっては最悪を想定した場合に考慮すべきリスクの一つとなります。
一方で、クラファンでの調達規模が小さい企業の場合、ファンドは自社や自社のマンションブランドの認知拡大などを目的として、ファンド運営で利益を上げる必要性が低いケースが存在します。
こういった企業の場合、ファンドでトラブルを起こして投資家の信頼を失うと事業の柱である本業や企業価値(株価)への悪影響(レピュテーションの悪化)の方が問題となるケースがあり、ファンドでトラブルを起こすことはなんとしても避けたいという誘因が働きますので、運営企業が最大限投資家保護のための取組を実施することが期待されます。(法律では「投資家の損失補填」は禁止されていますので、法の許す範囲での取組となります。)

TSON FUNDING サービス概要

TSON FUNDINGとは?

2020年12月のサービス開始以降、なんと既に152ファンドを組成し、既に85ファンドの償還を完了した業界有数の実績を持つ不動産クラウドファンディングサービス(※)です。

※不動産クラウドファンディングサービスは、不動産特定共同事業法に基づき提供される不動産投資から得られる利益を原資に配当、元本償還を行う投資商品です。
不動産クラウドファンディングサービス共通の特徴については記事後半で解説します。

TSON FUNDINGを他サービスと比較してみる

まずは、定量的なデータから、他の不動産クラウドファンディングサービスと比較して、サービスの特長や傾向をチェックしてみましょう。

半年間で33ファンドと、ファンド組成頻度が非常に高く、投資チャンスが非常に多いサービスとなっています。
劣後出資比率も11.5%と、当サイト掲載サービスの平均には届きませんが、10%を超えていますので、それなりに安全性を担保した設計となっていると言ってよいでしょう。

利回りはここ最近の不動産クラウドファンディングサービス全体の利回り向上の影響もあり、平均を下回っていますが、ヤマワケエステートなどの特に高利回りなファンドを除けば、安定して5%~6%のファンドを提供しているそれなりの利回りのサービスと言えるのではないでしょうか。

TSON FUNDING ファンド提供状況

項目 直近6カ月 累計 全サービス平均
利回り 5.4% 5.2% 6.24%
劣後出資比率 11.5% 10.6% 19.72%
組成件数 33件 152件 -
資金調達額 26億1,820万円 117億1,994万円 -
運用終了額 - 61億8,884万円 -
※2024年10月10日時点。比較対象は当サイトが収集対象としている「管理人が投資対象候補としたい厳選32サービス」の平均値です。

TSON FUNDINGのサービスの魅力、特徴

TSON FUNDINGの魅力、特長をまとめると、以下のようなポイントになります。
TSON FUNDINGのサービスの魅力、特徴
  • とにかく組成頻度が多く、投資機会が潤沢に得られるため、分散投資先候補に加えると投資効率向上が期待できる
  • 名古屋本社の企業が運営しており、東海エリアへの分散投資が可能
  • ほどほどの利回りと劣後出資比率で、投資商品といてのバランスもそれなりの水準

TSON FUNDINGを運営する株式会社TSONとは?

不動産クラウドファンディングは、「面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ」する投資商品です。
投資先を選ぶ際には、ファンド運営事業者の不動産事業のノウハウや財務状況を確認することが非常に重要になります。
そこで、TSON FUNDINGを運営する「株式会社TSON」をチェックしてみましょう。

株式会社TSONの基本情報

株式会社TSONは2008年設立の不動産会社で、1棟アパートや戸建て住宅の開発を中心に、それらの資金調達に不動産クラウドファンディングも活用することで事業規模を拡大してきています。
2023年に上場廃止したものの、それまでは東証「TOKYO PRO Market」に上場していた他、2028年までに売上100億円規模を超えることをめざしており(2024年6月期は41.17憶円)、成長意欲の高い企業です。
名古屋本社ですが首都圏にも進出し、1棟アパートを中心に、2028年度に84億円の売上げをめざすなど、事業領域の拡大にも積極的です。

不動産の仕入れにはAIを活用するなど、不動産テック領域にも力を入れていることを特長としています。

株式会社TSONの決算情報チェック & 業界平均との比較

次に、当サイトに掲載している株式会社TSONの決算をご覧下さい。

企業の稼ぐ力があらわれる「PL」を見ると、売上総利益率は当サイトに掲載する不動産クラファン事業者の平均を上回っています。
一方、営業利益率は平均を下回る他、経常利益は2期連続での赤字となっています。
2024.6月期は特別利益(債務免除益)を得られた結果、当期純利益5,736万円を確保していますが、2期連続での経常赤字という状況を考慮すると、来期以降の決算状況のウォッチは必要でしょう。 企業の財務の健全性があらわれる「BS」を見ると、自己資本比率がじょじょに低下し、直近では10%を切っており、当サイトに掲載する不動産クラファン事業者の平均を大きく下回っています。
ただし、この点については過度に悪く見る必要はないでしょう。
というのは、COZUCHIやトモタクなど、不動産クラファンでの資金調達比率が高い事業者では、不動産クラファンで運用中の資産の分、「総資産」が膨らみます。
とはいえ、TSONがクラファンで運用中の不動産に対して負っているリスクは劣後出資とそのファンド償還までの運営責任などに限定されています。
加えてTSONの場合、不動産クラファンで運用する不動産は主に完成済み、または完成直前の不動産であり、ファンドでは完成した販売完了までの期間をファンドで資金調達しているケースが多いため、ある程度流動性のある不動産が中心となっています。
開発型ファンドや権利調整型ファンドのように、バリューアップが完了するまで流動性に大きな制約がある事業者よりは、リスクが限定されていると考えてよいでしょう。

決算からは、稼ぐ力、財務の健全性ともに、少しきになる点は残りますが、株式会社TSONの直近の決算説明資料を見ると、現在の保有しているファンド運営不動産28億円強は、売却完了により6.45億円規模の利益貢献が期待できる(※)とのこと。
今期の営業活動で、この目論見通りの利益を実際に確保できれば、再度成長軌道に乗せていける期待も持てるのではないでしょうか。

※28億円の資産で6.45億円の利益を上げるには、売上高総利益率が20%を超える必要があるため、2024.6月期までより大きく利益率を改善する必要がある点は注意が必要。

※決算の見方については、別記事「不動産クラウドファンディング事業者の決算チェックポイント」で解説していますので、興味を持った方はご欄下さい。

東証「TOKYO PRO Market」上場廃止までに何があったか

株式会社TSONは2023年11月に東証「TOKYO PRO Market」の上場廃止申請を出し、現在は非上場企業となっています。
その前にはいくつかの気になる出来事があり、情報開示されていますので、その点についても触れておきます。

<時系列推移>
2023年 8月28日 2023年6月期 決算短信開示
2023年 8月28日 2023年6月期 会計監査人からの辞任通知受領
2023年 8月28日 2023年6月期 代表取締役の選任(それまでの代表取締役が取締役に)
2023年 9月 4日 2023年6月期計算書類及びその附属明細書に対する監査意見不表明
2023年 9月27日 支配株主等の変更
2023年10月 6日 2023年6月期決算短信[日本基準](非連結)の一部訂正
2023年11月29日 上場廃止申請の実施

内容と流れとしては、8月28日に決算開示したものの、その決算の監査を行う会計監査人が辞任するとともに、監査意見不表明:要は、監査意見を出せない、という状態となってしまいました。
会計監査人は開示資料中で「十分かつ適切な監査証拠を入手することができなかったため、監査意見を表明しない」としており、株式会社TSONが十分な証拠を提示しないことを要因としているようです。

そしてその後の10月6日に、決算数値の訂正がされた結果、黒字決算が赤字決算に訂正となった、という経緯です。

粉飾意図の有無などは当然外からは判断できませんが、結果として黒字決算として開示された数値は修正され、赤字決算が確定した、ということ自体は事実です。
その間、代表取締役や大株主もあり、現在の株式会社TSONは経営体制を大きく見直した上で、現在は新たな成長戦略を元に再度の成長をめざしている状況。

新たな成長戦略については、株式会社TSONの直近の決算説明資料をしっかり確認の上で投資判断を行っていただければと思います。

まとめ:TSON FUNDINGとは?

ファンドの組成頻度が高く投資チャンスが多く、ファンドの利回り・劣後出資比率もそれなりに確保されたサービスです。
組成頻度の高さを考えると、分散投資に加えることで投資効率を上げることが期待できます。

運営企業の決算については来期の経常黒字化や売上高営業利益率などを確認したい部分もありますので、過度に投資先を集中させず、分散投資を前提に投資検討いただくと良いのではないでしょうか。

最後に

ここまでTSON FUNDINGの魅力と留意点をご説明しました。
不動産クラウドファンディング投資は堅実な利回り投資が期待できる投資商品ですが、万が一の運営事業者の倒産リスクの可能性も踏まえ、分散投資が非常に重要になりますので、新たな投資先候補として検討されるのは、いかがでしょうか?

なお、当サイトではリスク分散の観点で、複数のサービスに対する分散投資を強く推奨しており、投資先サービスやファンド探しに役立つ情報の収集、掲載に努めていますので、他サービスについても是非ご確認下さい。

ファンドの魅力

・想定利回り5%代のファンドを安定した組成頻度で提供するサービス
・名古屋本社の株式会社TSONが運営しており、東海エリアの物件に分散投資が可能
・ファンドで扱うアセットタイプが複数パターンあるが、件数をこなしているためノウハウが蓄積されている事業であることが期待可能

留意点

・運営企業の株式会社TSONは2023年度、2024年度経常赤字
 2024年度は当期純利益を確保し、来期以降の利益の源泉である販売用不動産も確保しているとしているが、来期以降に着実に経常利益を積み上げられるかはウォッチ推奨
・将来の売上・利益成長に向けては首都圏の1棟アパートを中心とした早期成長戦略を描いており、首都圏における1棟アパートの進捗についても要ウォッチ

サービス基本情報(2025年04月25日時点)

運営:株式会社TSON
項目 直近6カ月 累計
利回り 5.7% 5.3%
劣後出資比率 11.4% 10.8%
組成件数 33件 187件
資金調達額 31億6,990万円 151億8,684万円
運用終了額 - 61億8,884万円

運営企業情報

項目 情報
運営企業名 株式会社TSON
代表者 代表取締役社長 金子勇樹
住所 愛知県名古屋市中村区名駅三丁目22番8号大東海ビル2階
TEL 0120-527-038
会社設立 2008年08月20日

運営企業決算情報(BS)

運営企業決算情報(PL)

TSON FUNDING 募集前/募集中 ファンド一覧

ファンドの募集・運用ステータスを指定して一覧表示する他、ファンドの魅力や留意点について、不動産証券化協会認定マスター資格を持つ管理人がコメントします。
・「詳細検索」機能を利用すれば、利回りやファンド名、特定サービスを検索できます。
・各ファンドクリックでファンド詳細情報、運営企業の決算情報など詳細情報が閲覧できます。
1件
環境スマートファンドSONAE62号(三重県四日市市塩浜<2期>)
環境スマートファンドSONAE62号(三重県四日市市塩浜<2期>)
募集開始日 募集方式 運用期間 想定利回り
2025-04-22 抽選式 18カ月 5.7%
魅力 ・近鉄名古屋線「塩浜」駅から徒歩10分に立地する賃貸住宅を取得し、運用するインカムゲイン型ファンド
留意点 ・任意組合型のため、確定申告が原則必要な他、優先劣後構造でもないため、税効果を狙う富裕層など以外が投資すべきかは、よくご検討下さい
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【毎日更新】 不動産クラウドファンディング キャンペーン情報

不動産クラウドファンディングサービス事業者の最新キャンペーン情報を掲載します。
データは毎日更新されますが、手作業での情報収集となっていますので、開始したばかりの情報が反映できていないケースがあります。

現在のキャンペーン情報はありません。


TSON FUNDING 口コミ掲示板

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投資先に迷ったり、疑問や不満に感じる点があれば、この掲示板を情報交換の場としてご利用ください。
なお、評価や不満については、その根拠や理由もあわせて記載をお願いします。

なお、「★全掲示板情報一括閲覧用★掲示板」は、当掲示板への全ての書き込みが閲覧できますが、特定サービスについての書き込みには、対象サービスを選択の上で実施してください。
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