「Rimple」とは?
2020年3月のサービス開始以降80ファンド以上を組成し、69件が運用終了(2024.5時点)している、実績が非常に豊富な不動産クラウドファンディングサービスです。
東証プライム市場に上場していたプロパティエージェント株式会社がサービスを提供しており、同社が提供する
「リアルエステートコイン」を利用できる上、他社サービスでためたポイントを交換して利用することも可能です。
(2024.5時点では、セゾンの永久不滅ポイント、ハピタス、モッピー、WILLsCoinとの交換が可能となっています。)
ファンド自体の想定利回りは3%弱と控えめですが、資産価値の下がりにくい好立地の築浅マンションのインカム収入で配当するという安全性の高いファンドです。
加えて、
ファンドの安全性を高める劣後出資比率が30%と、投資家保護を重視したファンド設計となっています。
「Rimple」は不動産特定共同事業法に基づき提供される投資型クラウドファンディングサービス
「Rimple」は、不動産特定共同事業法(以下、不特法)に基づき厳しい規制やルールのもとで提供される、投資型クラウドファンディングサービスです。
不動産クラウドファンディングとは、「不動産特定共同事業法(以下、不特法)」という法律に基づき、国土交通省・都道府県から許可または登録を認められた事業者のみが投資家に提供可能な投資商品であり、以下のようなメリット・強みを持つサービスです。
不動産クラウドファンディング投資のメリット・強み
- 株式のような値動きがなく、堅実な配当利回りが期待できる
- 出資金の使途は対象不動産運営に関するものに限定し、リスクを限定
- 優先劣後構造で、ファンドで損失が生じてもまず事業者が負担
- 契約書は行政の審査を経ており、不当に不利な心配がない
- 面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ
- ただし元本保証はないため、複数サービスへの分散投資は重要!
不動産特定共同事業法は厳しい投資家保護のためのルールを定めているため、サービスやファンド運営を行う事業者は全て、このルールに従って投資家保護に取り組んでいます。
(上記のうち、優先劣後構造については厳密には法律に定める義務ではないため、ヤマワケエステートなど一部該当しない事業者が存在します。)
「Rimple」についても当然、金融庁長官・国土交通大臣の許可を取得しており、サービスやファンド運営についても行政の監督を受けています。
(プロパティエージェント株式会社:不動産特定共同事業 金融庁長官・国土交通大臣第90号)
※プロパティエージェント株式会社は不特法の3号・4号事業の許可も持っているため、金融庁長官・国土交通大臣の許可となっています。
不動産クラウドファンディングに共通する特徴や制度については本サイトの
「不動産クラウドファンディングとは?」で解説していますので、ご確認ください。
「Rimple」の運営実績
まずは、当サイトに掲載している定量的なデータから、サービスの特長や傾向をチェックしてみましょう。
利回りは控えめですが、劣後出資比率が30%と高く、ファンドの組成頻度も6ヶ月で10ファンドと、毎月1.5回程度の投資チャンスが得られます。
安全性の高い分散投資先という魅力に加えて、投資機会が多く得られるというのも大きな魅力ではないでしょうか。
「Rimple」のサービスの魅力、特徴
サービスの特徴をまとめると、以下のポイントとなります。
「Rimple」の魅力、特長
- 利回りは3%弱と控えめながら、劣後出資比率30%で投資家のリスクを抑制
- リアルエステートコインが使えるため、他社ポイントも利用可能
- ファンド組成頻度が多いため、投資機会が多い
- 運営企業が東証プライム市場上場グループという信頼感
投資したい時になかなか良いファンドが見つからないこともありますが、「Rimple」なら投資機会が多いため、分散投資先候補としておけば、投資先に困るケースが減るのではないでしょうか。
「Rimple」を運営するプロパティエージェント株式会社とは?
不動産クラウドファンディングは、「面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ」する投資商品です。
投資先を選ぶ際には、ファンド運営事業者の不動産事業のノウハウや財務状況を確認することが非常に重要になります。
そこで、「Rimple」を運営するプロパティエージェント株式会社をチェックしてみましょう。
プロパティエージェント株式会社の基本情報
プロパティエージェント株式会社は以前は上場していましたが、現在は持株会社体制となり、親会社である「ミガロホールディングス株式会社」が東証プライム市場に上場しています。
「ミガロホールディングス株式会社」は、総合DX企業グループをめざし、顔認証マンション技術を持つ「DXYZ(ディクシーズ)株式会社」などを傘下に持つ企業グループです。
プロパティエージェント株式会社の決算情報チェック
当サイトに掲載しているプロパティエージェント株式会社の決算(2024.5時点)を見てみましょう。
運営企業の財務の健全性があらわれる「BS」を見ると、自己資本比率は平均と同水準となっています。
運営企業の利益を稼ぐ力があらわれる「PL」を見ると、利益率は高い水準で、経常利益24億円としっかり利益を確保しています。
東証プライム上場企業グループという安心感も含め、運営企業に対する信用不安は小さいと言えます。
※決算の見方については、別記事「
不動産クラウドファンディング事業者の決算チェックポイント」で解説していますので、興味を持った方はご欄下さい。
まとめ:「Rimple」とは?
利回りは3%弱程度と控えめですが、立地の良い築浅区分マンションの賃料を原資としたインカム型ファンドで、劣後出資比率30%という安全性の高いファンドに投資可能です。
リアルエステートコインが使える他、ファンドの組成頻度も高く、投資機会が多く得られる点もメリットです。
初心者からベテランまで、幅広い層の分散投資先候補となりえるサービスではないでしょうか?
最後に
ここまで「Rimple」の魅力と留意点をご説明しました。
不動産クラウドファンディング投資は堅実な利回り投資が期待できる投資商品ですが、万が一の運営事業者の倒産リスクの可能性も踏まえ、分散投資が非常に重要になりますので、新たな投資先候補として検討されるのは、いかがでしょうか?
なお、当サイトではリスク分散の観点で、複数のサービスに対する分散投資を強く推奨しており、投資先サービスやファンド探しに役立つ情報の収集、掲載に努めていますので、他サービスについても是非ご確認下さい。