入居率99%の都市型マンションからの配当利回りが得られる「REEZIN」とは?
2023年10月にサービスを開始した新しいサービスです。
少し間があいたこの2024年5月に2号ファンドを募集したため、
今後のファンド組成頻度が未知数な部分がありますが、今後ファンドが安定的に提供されるようなら、非常に魅力的なサービスになります。
先にこれまで組成されたファンドの特長を書くと、
「利回りが高く」「ファンドの安全設計も高く」「運営企業の財務も堅実」というサービスです。
後の本記事ではサービスの特徴や魅力を解説しますので、次のファンド募集のタイミングに備えて是非ご欄下さい。
「REEZIN」は不動産特定共同事業法に基づき提供される投資型クラウドファンディングサービス
「REEZIN」は、不動産特定共同事業法(以下、不特法)に基づき厳しい規制やルールのもとで提供される、投資型クラウドファンディングサービスです。
不動産クラウドファンディングとは、「不動産特定共同事業法(以下、不特法)」という法律に基づき、国土交通省・都道府県から許可または登録を認められた事業者のみが投資家に提供可能な投資商品であり、以下のようなメリット・強みを持つサービスです。
不動産クラウドファンディング投資のメリット・強み
- 株式のような値動きがなく、堅実な配当利回りが期待できる
- 出資金の使途は対象不動産運営に関するものに限定し、リスクを限定
- 優先劣後構造で、ファンドで損失が生じてもまず事業者が負担
- 契約書は行政の審査を経ており、不当に不利な心配がない
- 面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ
- ただし元本保証はないため、複数サービスへの分散投資は重要!
不動産特定共同事業法は厳しい投資家保護のためのルールを定めているため、サービスやファンド運営を行う事業者は全て、このルールに従って投資家保護に取り組んでいます。
(上記のうち、優先劣後構造については厳密には法律に定める義務ではないため、ヤマワケエステートなど一部該当しない事業者が存在します。)
「REEZIN」についても当然、大阪府の審査を経て登録を認められており、サービスやファンド運営についても行政の監督を受けています。
(株式会社新成トラスト:大阪府知事 (1) 第12号)
なお、「REEZIN」は小規模第1号事業の登録を受けているため、ファンドで投資家から預かれる資金が1億円までとなっています。今後も小規模なファンドの組成が中心となります。
ただし、運営企業の純資産は25億円以上、自己資本比率も33%と他の事業者の平均を上回っており、財務面の健全性に懸念があるわけではないことは付け加えさせていただきます。
不動産クラウドファンディングに共通する特徴や制度については本サイトの
「不動産クラウドファンディングとは?」で解説していますので、ご確認ください。
「REEZIN」の運営実績
まずは、定量的なデータから、サービスの特長や傾向をチェックしてみましょう。
サービス開始直後のPR狙いという面もあると思いますが、
利回りに加えて、投資家の出資元本の保護に直結する劣後出資比率も非常に高く、利回りと安全性を両立する好条件のファンドを組成しています。
しかも、
扱っている不動産は、運営事業者が自社で開発・賃貸管理を行っている「入居率99%」の区分マンションです。
この賃料収入を原資に配当するインカム型ファンドですので、商品の安全設計としては、不動産クラウドファンディング業界でも最高水準と言えます。
当サイトでは利回りだけではなく安全性重視のサービスも掲載対象としていますので、安全性重視型のサービスと比較してご確認いただけますので、是非皆さんの目でも比較してみてください。
課題は、「
まだ2号ファンドまでしか出ておらず、今後の組成頻度が読めない」ことでしょうか。
当サイトでは今後に期待し、新たなファンド募集時には情報掲載していきます。
「REEZIN」のサービスの魅力、特徴
サービスの魅力、特長を整理すると、以下のポイントになります。
「REEZIN」の魅力、特長
- 運営企業が開発・保有する都市型マンション「スワンズマンション」に投資するインカム型ファンド
- 入居率99%の実績を持つ運営企業に、ファンド運営もお任せ
- 高い劣後出資比率で投資家の元本棄損リスクを抑制
- 物件のエリアは京阪神エリアとなっており、首都圏物件とのエリア分散効果有
- 運営企業のマンション分譲実績は40棟を超え、自己資本比率33%の堅実経営
- ただし、これまでのファンド組成頻度が低く、投資チャンスが得られるか未知数?
「REEZIN」を運営する「株式会社新成トラスト」とは?
不動産クラウドファンディングは、「面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ」する投資商品です。
投資先を選ぶ際には、ファンド運営事業者の不動産事業のノウハウや財務状況を確認することが非常に重要になります。
そこで、「REEZIN」を運営する「株式会社新成トラスト」をチェックしてみましょう。
「株式会社新成トラスト」の基本情報
2002年に設立された、社歴20年を超える不動産会社です。
京阪神エリアの都市部でのマンション開発を中心に、「スワンズマンション」シリーズを40棟以上開発した実績を持つ他、賃貸管理や不動産流通事業(仲介やリノベーション、コンサルティングなど)を行う企業です。
マンションデベロッパーの賃貸管理ノウハウは各社様々ですが、「REEZIN」で
入居率99%と高い水準を維持しているマンションを投資対象とできているということは、賃貸管理についての高いノウハウがあると見てよいでしょう。
「株式会社新成トラスト」の決算情報チェック
まず、当サイトに掲載している「株式会社新成トラスト」の決算(2024.5時点)をご覧ください。
運営企業の財務基盤の健全性があらわれる「BS」を見ると、
自己資本比率は33%と、当サイトで扱う不動産クラウドファンディング事業社の平均を超えています。
年々純資産を積み上げていながら、総資産を過剰に膨らませていないのは、かなり堅実に経営を進めていることが想定できます。
次に運営企業の利益を稼ぐ力があらわれる「PL」を見ると、こちらも、どの利益率も平均を上回っており、堅実な財務と稼ぐ力を両立できている決算となっています。
「REEZIN」は小規模事業のため最大でも1億円の出資金しか受けられませんので、不動産クラウドファンディングによってリスク資産が膨らむ懸念もありませんので、運営企業の信用力については他サービスと比較して高い数値となっています。
※決算の見方については、別記事「
不動産クラウドファンディング事業者の決算チェックポイント」で解説していますので、興味を持った方はご欄下さい。
まとめ:「REEZIN」とは?
サービス自体は、「高い利回り」「高い安全性」を両立しており、更に「運営企業の財務力も高い」というサービスです。
課題は、「ファンドの募集が今後も頻繁にあるのか未知数」という点です。
管理人としてはファンドの募集があれば、是非応募したいサービスという評価なので、今後のファンド組成を期待したいところです。
最後に
ここまで「REEZIN」の魅力と留意点をご説明しましたが、今後のファンド組成を期待したくなる、魅力のあるサービスではないでしょうか?
不動産クラウドファンディング投資は堅実な利回り投資が期待できる投資商品ですが、万が一の運営事業者の倒産リスクの可能性も踏まえ、分散投資が非常に重要になりますので、新たな投資先候補として検討されるのは、いかがでしょうか。
なお、当サイトではリスク分散の観点で、複数のサービスに対する分散投資を強く推奨しており、投資先サービスやファンド探しに役立つ情報の収集、掲載に努めていますので、他サービスについても是非ご確認下さい。