「Jointα(ジョイントアルファ)」とは?
2019年5月のサービス開始以降30件を超えるファンドを提供してきた老舗の不動産クラウドファンディングサービスです。
全て賃料収入を配当原資とするインカム型ファンドとなっており、劣後出資比率も15%~30%と高いため、安全性の高めています。
都市部のグレードの高いマンションを中心にしているほか、1ファンドで複数の物件を投資対象とすることで、空室や資産価値下落リスクを分散することでリスク抑制を図った「エリア分散型」ファンドを扱っているため、投資対象選びで失敗しにくく、初心者にお勧めです。
2024年は1~2カ月に1件の新ファンドを組成しており、ファンドあたりの募集金額が3億円から6億円程度と、比較的大きめの規模となっているため、投資チャンスも多いため、分散投資先を探すベテラン投資家にとっても魅力があります。
「Jointα(ジョイントアルファ)」は不動産特定共同事業法に基づき提供される投資型クラウドファンディングサービス
「Jointα(ジョイントアルファ)」は、不動産特定共同事業法(以下、不特法)に基づき厳しい規制やルールのもとで提供される、投資型クラウドファンディングサービスです。
不動産クラウドファンディングとは、「不動産特定共同事業法(以下、不特法)」という法律に基づき、国土交通省・都道府県から許可または登録を認められた事業者のみが投資家に提供可能な投資商品であり、以下のようなメリット・強みを持つサービスです。
不動産クラウドファンディング投資のメリット・強み
- 株式のような値動きがなく、堅実な配当利回りが期待できる
- 出資金の使途は対象不動産運営に関するものに限定し、リスクを限定
- 優先劣後構造で、ファンドで損失が生じてもまず事業者が負担
- 契約書は行政の審査を経ており、不当に不利な心配がない
- 面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ
- ただし元本保証はないため、複数サービスへの分散投資は重要!
不動産特定共同事業法は厳しい投資家保護のためのルールを定めているため、サービスやファンド運営を行う事業者は全て、このルールに従って投資家保護に取り組んでいます。
(上記のうち、優先劣後構造については厳密には法律に定める義務ではないため、ヤマワケエステートなど一部該当しない事業者が存在します。)
「Jointα(ジョイントアルファ)」についても当然、国土交通大臣の許可を取得しており、サービスやファンド運営についても行政の監督を受けています。
(穴吹興産株式会社:不動産特定共同事業 金融庁長官・国土交通大臣第124号)
※穴吹興産株式会社は不特法の3号・4号事業許可も取得しているため、合わせて必要となる「第二種金融商品取引業」の登録を受けている他、国土交通省だけではなく金融庁からの許可も得ています。
不動産クラウドファンディングに共通する特徴や制度については本サイトの
「不動産クラウドファンディングとは?」で解説していますので、ご確認ください。
「Jointα(ジョイントアルファ)」のサービスの魅力、特徴
特長をまとめると以下になりますが、「安全性重視の投資家」、「投資先選びに悩む初心者」、「分散投資先を探したいベテラン」それぞれに対して魅力的な特徴があります。
「Jointα(ジョイントアルファ)」の魅力
- 1964年創業の大手不動産会社「穴吹興産」が運営する不動産クラウドファンディング
- 良質なマンションの安定したインカム収入で配当するため、大きな損失が出にくい
- 更に、投資家の元本を保護する劣後出資比率が高いため、損失発生リスクを非常に低く抑制
- 分散型ファンドは複数の物件に分散投資可能で初心者にも選びやすい
- 安全性を重視した設計のため、利回りは3%代が中心
- ファンド組成頻度が1~2カ月に1回と安定しており、募集額も大きいため投資チャンスは多い
「Jointα(ジョイントアルファ)」を他サービスと比較してみる
まずは、定量的なデータから、他の不動産クラウドファンディングサービスと比較して、サービスの特長や傾向をチェックしてみましょう。
劣後出資比率の高さについては「平均に近い水準」ですが、資産価値の安定した対象不動産のインカム型ファンドとしては決して低くない水準です。
運営企業の穴吹興産の信用力まで含めてトータルで見れば、安全性の高いファンドの上位グループに位置づけられます。
6ヶ月間で5ファンドの組成と、安定したファンド組成頻度も確認できますね。
その分利回りが低いのは、リスクとリターンのバランスですので、仕方がないですね。
Jointα ファンド提供状況
項目
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直近6カ月
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累計
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全サービス平均
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利回り
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2.9%
|
3.5%
|
6.07%
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劣後出資比率
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18%
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27.1%
|
18.78%
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組成件数
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5件
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33件
|
–
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資金調達額
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23億670万円
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49億4,100万円
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–
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運用終了額
|
–
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16億5,570万円
|
–
|
※2024年5月時点。比較対象は当サイトが収集対象としている「管理人が投資対象候補としたい厳選23サービス」の平均値です。
「Jointα(ジョイントアルファ)」を運営する「穴吹興産株式会社」とは?
不動産クラウドファンディングは、「面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ」する投資商品です。
投資先を選ぶ際には、ファンド運営事業者の不動産事業のノウハウや財務状況を確認することが非常に重要になります。
「Jointα(ジョイントアルファ)」を運営する「穴吹興産株式会社」をチェックしてみましょう。
「穴吹興産株式会社」の基本情報
「穴吹興産株式会社」という名前をご存じの方は多いと思いますが、1964年設立の超老舗の不動産会社です。
東証スタンダード市場に上場しており、後程触れる財務面や営業力に不安があるようなこともありませんので、運営企業の倒産リスクについて心配な点はないでしょう。
運営企業情報
項目
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情報
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運営企業名
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穴吹興産株式会社
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代表者
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代表取締役社長 穴吹忠嗣
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住所
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香川県高松市鍛冶屋町7-12
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TEL
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0120-773-880
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会社設立
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1964年05月25日
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「穴吹興産株式会社」の決算情報チェック & 業界平均との比較
では次に、当サイトに掲載している「穴吹興産株式会社」の決算(2024.5時点)を見てみましょう。
企業の財務基盤がわかるBSを見ていただくと、不動産クラウドファンディングでの運用資産額は20億円台に対して、純資産362億円とはるかに潤沢な資産を持っています。
もちろん、本業での資産規模も大きく自己資本比率28.63%は当サイト掲載企業平均を下回っていますが、企業の稼ぐ力がわかる「PL」から見える利益を稼ぐ力も加味すれば、心配な点ではありません。
※決算の見方については、別記事「
不動産クラウドファンディング事業者の決算チェックポイント」で解説していますので、興味を持った方はご欄下さい。
穴吹興産株式会社 決算情報(BS)
項目
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2023年06月30日
|
2022年06月30日
|
2021年06月30日
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全サービス平均
|
総資産
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1,266億906万円
|
1,133億3,714万円
|
1,143億7,118万円
|
–
|
純資産
|
362億5,114万円
|
328億4,977万円
|
302億988万円
|
–
|
自己資本比率
|
28.63%
|
28.98%
|
26.41%
|
23.42%
|
運用中資産規模 AUM(※)
|
24億8,200万円
|
–
|
–
|
–
|
AUM÷純資産
|
0.07
|
–
|
–
|
8.13
|
現預金
|
83億93万円
|
81億9,876万円
|
49億7,511万円
|
–
|
現預金比率
|
6.56%
|
7.23%
|
4.35%
|
8.66%
|
※直近1年間のファンドの募集額に運用期間(年換算)を乗じることで、現在運用中ファンドにおける投資家からの出資金規模を算出。(当サイト独自指標です)
穴吹興産株式会社 決算情報(PL)
項目
|
2023年06月30日
|
2022年06月30日
|
2021年06月30日
|
全サービス平均
|
売上高
|
1,138億3,538万円
|
1,113億3,933万円
|
1,047億5,047万円
|
–
|
売上総利益
|
256億7,508万円
|
247億8,619万円
|
219億3,119万円
|
–
|
売上総利益率
|
22.55%
|
22.26%
|
20.94%
|
18.64%
|
営業利益
|
69億6,238万円
|
69億7,058万円
|
57億6,513万円
|
–
|
営業利益率
|
6.12%
|
6.26%
|
5.5%
|
2.95%
|
経常利益
|
69億6,238万円
|
69億7,058万円
|
57億6,513万円
|
–
|
経常利益率
|
5.69%
|
6.35%
|
5.29%
|
1.44%
|
※2024年5月時点。比較対象は当サイトが収集対象としている「管理人が投資対象候補としたい厳選23サービス」の平均値です。
まとめ:「Jointα(ジョイントアルファ)」とは?
派手な利回りは期待できませんが、不動産クラウドファンディングで重要な分散投資において、安全性が高く投資機会も多いという特性は非常に魅力的です。
さらに、分散型ファンドであればそれ単独で分散投資効果が得られるため、ある程度まとまった比率を本ファンドに投資することもできるでしょう。
(万が一の運営会社の倒産時には全て損失が生じるリスクはあるため、念のため全てを1サービスに投資することはお勧めしませんが。)
最後に
ここまで「Jointα(ジョイントアルファ)」魅力と留意点をご説明しました。
不動産クラウドファンディング投資は堅実な利回り投資が期待できる投資商品ですが、万が一の運営事業者の倒産リスクの可能性も踏まえ、分散投資が非常に重要になりますので、新たな投資先候補として検討されるのは、いかがでしょうか?
なお、当サイトではリスク分散の観点で、複数のサービスに対する分散投資を強く推奨しており、投資先サービスやファンド探しに役立つ情報の収集、掲載に努めていますので、他サービスについても是非ご確認下さい。
鈴木 万里夫(仮)
株式投資歴20年以上を経た後、株式・投資信託との分散投資先として不動産クラウドファンディング投資をスタート。
不動産クラウドファンディング投資実績10ファンド / 1,000万円以上。今後もコンスタントに年間10ファンド程度に分散投資を継続予定。
投資検討のために自身が欲しい情報を集約できる投資サポートサイトとしてInvestor’s EYEを企画し、現在管理人として運営中。
【保有資格】 不動産証券化協会認定マスター / 宅地建物取引士