「投資家日記」では、管理人の投資応募先や、投資先選定における考え方などを記載する日記です。
今週は、「モタクCF66号(水戸)」と「汐留ファンディング10号(江戸川区松江マンションプロジェクト)」に外れ、「TAMBO 名古屋市中川区プロジェクト」が繰り上げ当選。
3つ応募して、当選は1投資枠だけでした。
ところで、投資はしていなかったんですが、victory fundの「千葉県浦安市プロジェクト」の条件アップの件、ご存じでしょうか?
victory fund「千葉県浦安市プロジェクト」の利回りが8%から12%まで拡大したわけとは?
5月13日に募集を開始した「千葉県浦安市プロジェクト」は、募集当初は想定利回りが8%でした。
ところが、最終的に本日5月17日には、想定利回りが12%に拡大して、募集を終了しました。
一体なぜこんなことになったのか?
あやしい、と感じる方もいそうですので、シンプルに理由を考察します。
victory fund「千葉県浦安市プロジェクト」とは
JR京葉線「舞浜」駅及び「新浦安」駅圏域の土地を購入し、将来のマンション用地等として売却益を狙いつつ、当面は駐車場運営などでインカムも得るというファンドでした。
募集当初の利回りは8%でしたが、最終的な利回りは、以下の通り、12%での募集となりました。
ステータス |
募集終了 |
想定利回り |
12% |
募集期間 |
2024-05-13 09:00:00~ 2024-05-24 09:00:00 |
運用期間 |
12ヵ月 |
募集方式 |
先着式 |
タイプ |
キャピタル |
募集額 |
2億円 |
劣後出資額 |
500万円 |
融資調達額 |
0円 |
出資総額 |
2億500万円 |
劣後出資比率 |
2.44% |
victory fund「千葉県浦安市プロジェクト」では、なぜそこまで必死に利回りを上げたの?
管理人の考察はシンプルです。
不動産クラウドファンディングは、法律の定めで、投資家からの出資募集開始時点までに、「対象不動産の購入契約」を締結しておく必要があります。
資金が調達できていないのに、購入契約だけが先にあるわけです。
これでお金が集まらなかったら、大変ですね。
しかも、不動産の購入契約の解約時には、先に支払っている手付金が「解約手付」となり、戻ってこなくなることが一般的です。
10%の解約手付の場合であれば、2億円の土地に対して2,000万円が無駄になってしまうわけです。(10%では済まないかも?)
解約手付として2,000万支払った上でこれまでの商談や調整が無駄になるくらいなら、利回りを上げてでも、ファンドを成立させないと損ですね。
変更方法も割と簡単です。
victory fundの契約約款は、COZUCHIのように「利益の25%」ではなく、「残った利益がある場合には、投資家に●%を上限として配当する」という条件になっていますので、契約条件のそこだけ修正すればOKなはず。
ちなみにCOZUCHIの場合は、想定利回りを上げるには、「利回り」は修正できないので、「売却予定額」を修正するしかありません。
COZUCHIでも過去に利回り変更があったのですが、「募集が集まらないので売却予定額を上げる」って、どうなんでしょうね?
もう一つちなみに、管理人は利回りが最初9%に変更になるとの案内メールを受領した際にすぐに契約成立前書面などを確認したところ、その時点ではまだ、当初の「8%配当」のままの記載でした。(それで投資見送り)
よほどばたばたした状態だったんだと思いますが、購入契約の決裁日までに資金が集まらない(=解約手付)、となれば、焦るのは仕方ないかもしれません。