「不動産BANK」とは?
2021年3月のサービス開始以降15ファンドを組成し、9ファンドの運用を終了した実績のある不動産クラウドファンディングサービスです。
扱う不動産は中古アパートやマンションが中心となっており、賃料に加えて、リノベーションを実施して売却益を得るモデルも含めて、中古アパート・マンションへの投資ができます。
運営会社の株式会社ファミリーコーポレーションは
1棟アパートを年間約200棟取り扱っており、豊富なノウハウを武器に、適正価格での仕入れやバリューアップシナリオを企画運営できますので、
その道のプロにファンド運営をお任せできる上に、想定利回り6%というかなり高い利回りが期待できるというのは、投資家にとっては大きなメリットですね。
「不動産BANK」は不動産特定共同事業法に基づき提供される投資型クラウドファンディングサービス
「不動産BANK」は、不動産特定共同事業法(以下、不特法)に基づき厳しい規制やルールのもとで提供される、投資型クラウドファンディングサービスです。
不動産クラウドファンディングとは、「不動産特定共同事業法(以下、不特法)」という法律に基づき、国土交通省・都道府県から許可または登録を認められた事業者のみが投資家に提供可能な投資商品であり、以下のようなメリット・強みを持つサービスです。
不動産クラウドファンディング投資のメリット・強み
- 株式のような値動きがなく、堅実な配当利回りが期待できる
- 出資金の使途は対象不動産運営に関するものに限定し、リスクを限定
- 優先劣後構造で、ファンドで損失が生じてもまず事業者が負担
- 契約書は行政の審査を経ており、不当に不利な心配がない
- 面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ
- ただし元本保証はないため、複数サービスへの分散投資は重要!
不動産特定共同事業法は厳しい投資家保護のためのルールを定めているため、サービスやファンド運営を行う事業者は全て、このルールに従って投資家保護に取り組んでいます。
(上記のうち、優先劣後構造については厳密には法律に定める義務ではないため、ヤマワケエステートなど一部該当しない事業者が存在します。)
「不動産BANK」についても当然、東京都知事の許可を取得しており、サービスやファンド運営についても行政の監督を受けています。
(株式会社ファミリーコーポレーション:不動産特定共同事業 東京都知事 第135号)
不動産クラウドファンディングに共通する特徴や制度については本サイトの
「不動産クラウドファンディングとは?」で解説していますので、ご確認ください。
「不動産BANK」を他サービスと比較してみる
まずは、定量的なデータから、他の不動産クラウドファンディングサービスと比較して、サービスの特長や傾向をチェックしてみましょう。
平均想定利回りは6%と、当サイトで扱う不動産クラウドファンディング事業者の平均的な水準です。
ファンドで損失が生じた際に優先的に損失を負担する
「劣後出資」比率は平均を下回っていますが、
運営事業者の得意な事業領域である中古アパート・マンション投資に特化している点は安心感があります。
収益アパ―ト・マンションについては、賃料相場がある程度安定している上、不動産の売買価格も、賃料を元とした不動産の利回りをベースに算出されます。
物件に求められる利回りはエリアや築年数、建物の管理状況などにより変動しますが、
ノウハウのある事業者であれば、極端に大きく見通しが外れるケースは少なく、比較的見通しの立てやすい事業領域になっています。
リスクが限定される事業で、高利回り6%が期待できる、という、「ミドルリスク / ミドル(ハイ?)リターンファンド」というのが、「不動産BANK」の魅力と言えます。
不動産BANK ファンド提供状況
項目
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直近6カ月
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累計
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全サービス平均
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利回り
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6%
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6.5%
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6.07%
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劣後出資比率
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7.6%
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7.6%
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18.78%
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組成件数
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3件
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15件
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–
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資金調達額
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1億150万円
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5億3,993万円
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–
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運用終了額
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–
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2億6,700万円
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–
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※2024年5月時点。比較対象は当サイトが収集対象としている「管理人が投資対象候補としたい厳選23サービス」の平均値です。
「不動産BANK」のサービスの魅力、特徴
サービスの魅力をまとめると、想定利回り6%と高めのリターンが期待できる、比較的リスクが低めの「ミドルリスク / ミドル(ハイ?)リターン型サービス」と言えます。
「不動産BANK」の魅力、特長
- 中古アパート・マンションへの小口投資で、高利回り6%相当が期待できる
- 1棟アパートを年間200棟扱う運営企業にファンド運営を任せ可能
- 収益アパートの賃料・売却益が配当原資のため、他のファンドタイプに比べて損失リスクが限定される
- 劣後出資比率は低めのため、運営企業の実績やノウハウは、投資前に各自ご確認を
劣後出資比率は低めですので、運営企業のノウハウに依存する部分はありますので、投資前に運営企業のサイト情報を確認し、判断することをお勧めします。
「不動産BANK」を運営する「株式会社ファミリーコーポレーション」とは?
不動産クラウドファンディングは、「面倒な不動産運用はファンド運営事業者にお任せ」する投資商品です。
投資先を選ぶ際には、ファンド運営事業者の不動産事業のノウハウや財務状況を確認することが非常に重要になります。
そこで、「不動産BANK」を運営する「株式会社ファミリーコーポレーション」をチェックしてみましょう。
「株式会社ファミリーコーポレーション」の基本情報
2011年創業と、創業から10年以上、1棟アパートやマンション投資のノウハウを積み上げてきた企業です。
年間取扱棟数が200棟ということは、毎月15件以上のペースで1棟アパートを扱っているということで、豊富なノウハウやマーケティングデータ、業界ネットワークを持っている企業と見てよいでしょう。
運営企業情報
項目
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情報
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運営企業名
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株式会社ファミリーコーポレーション
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代表者
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代表取締役 冨吉範明
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住所
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東京都中央区銀座6-10-1GINZA SIX 11F
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TEL
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03-6228-5861
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会社設立
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2011年04月
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「株式会社ファミリーコーポレーション」の決算情報チェック & 業界平均との比較
まず、当サイトに掲載している「株式会社ファミリーコーポレーション」の決算(2024.5時点)を見てみましょう。
運営企業の財務の健全性が現れる「BS」を見ると、自己資本比率は業界平均水準で、過剰な資産を保有していないことが確認できます。
運営企業の利益を稼ぐ力が現れる「PL」を見ても、業界の平均的な水準の利益率を上回り、毎年安定的に利益を積み上げていることが確認できます。
ファンド運営をお任せする相手としての魅力を感じられるのではないでしょうか?
※決算の見方については、別記事「
不動産クラウドファンディング事業者の決算チェックポイント」で解説していますので、興味を持った方はご欄下さい。
株式会社ファミリーコーポレーション 決算情報(BS)
項目
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2023年07月31日
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2022年07月31日
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2021年07月31日
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全サービス平均
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総資産
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89億3,439万円
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82億4,586万円
|
43億2,604万円
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–
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純資産
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21億1,588万円
|
16億4,125万円
|
11億1,679万円
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–
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自己資本比率
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23.7%
|
19.9%
|
25.8%
|
23.42%
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運用中資産規模 AUM(※)
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2億7,100万円
|
–
|
–
|
–
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AUM÷純資産
|
0.13
|
–
|
–
|
8.13
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現預金
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–
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–
|
–
|
–
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現預金比率
|
–
|
–
|
–
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8.66%
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※直近1年間のファンドの募集額に運用期間(年換算)を乗じることで、現在運用中ファンドにおける投資家からの出資金規模を算出。(当サイト独自指標です)
株式会社ファミリーコーポレーション 決算情報(PL)
項目
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2023年07月31日
|
2022年07月31日
|
2021年07月31日
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全サービス平均
|
売上高
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188億2,710万円
|
202億2,814万円
|
139億6,999万円
|
–
|
売上総利益
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31億4,919万円
|
29億5,795万円
|
21億1,146万円
|
–
|
売上総利益率
|
16.7%
|
14.6%
|
15.1%
|
18.64%
|
営業利益
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6億5,580万円
|
8億9,798万円
|
3億7,851万円
|
–
|
営業利益率
|
3.5%
|
4.4%
|
2.7%
|
2.95%
|
経常利益
|
6億5,580万円
|
8億9,798万円
|
3億7,851万円
|
–
|
経常利益率
|
2.2%
|
3.2%
|
1.9%
|
1.44%
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※2024年5月時点。比較対象は当サイトが収集対象としている「管理人が投資対象候補としたい厳選23サービス」の平均値です。
まとめ:「不動産BANK」とは?
「目立って高い利回り」や、ピカピカの新築マンションやリゾート施設を扱うような、一般の個人投資家に一目でわかるようなファンドではないかもしれませんが、事業の見通しやリスクが想定しやすい中古アパート・マンション投資で利回り6%が期待できる、手堅いサービスではないでしょうか?
最後に
ここまで「不動産BANK」の魅力と留意点をご説明しましたが、目立たないものの、手堅い利回りが狙える点は、他サービスにない魅力ではないでしょうか。
不動産クラウドファンディング投資は堅実な利回り投資が期待できる投資商品ですが、万が一の運営事業者の倒産リスクの可能性も踏まえ、分散投資が非常に重要になりますので、新たな投資先候補として検討されるのは、いかがでしょうか?
なお、当サイトではリスク分散の観点で、複数のサービスに対する分散投資を強く推奨しており、投資先サービスやファンド探しに役立つ情報の収集、掲載に努めていますので、他サービスについても是非ご確認下さい。
鈴木 万里夫(仮)
株式投資歴20年以上を経た後、株式・投資信託との分散投資先として不動産クラウドファンディング投資をスタート。
不動産クラウドファンディング投資実績10ファンド / 1,000万円以上。今後もコンスタントに年間10ファンド程度に分散投資を継続予定。
投資検討のために自身が欲しい情報を集約できる投資サポートサイトとしてInvestor’s EYEを企画し、現在管理人として運営中。
【保有資格】 不動産証券化協会認定マスター / 宅地建物取引士